慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)
「副鼻腔」という鼻の周りにある、鼻腔内とつながった空洞に炎症を起こしている病気です。
副鼻腔は頬部(上顎洞)、両目の間(篩骨洞)、前額部(前頭洞)、鼻の奥(蝶形骨洞)にあり、内部は粘膜で覆われています。
風邪などで鼻の粘膜に炎症を起こすと副鼻腔にも炎症を起こし、色のついた粘調性の鼻漏が出たり、鼻閉、頬部や額の痛み、嗅覚低下などが出現します。
このような急性期の炎症は抗菌薬の内服で1,2週間でおさまることがほとんどですが、放置していると炎症が慢性化し、慢性副鼻腔炎になることがあり、治療に時間がかかります。
慢性副鼻腔炎では、マクロライド系の抗菌薬を通常の半量で長期間(およそ3か月)内服し、ネブライザー療法を行います。
それでも良くならない場合には手術が必要になることもあります。
長引く鼻症状があるときは、ぜひお早めに受診してください。