口蓋扁桃（いわゆる扁桃腺）はのどの奥の左右両側にあり、ここに炎症を起こしたものが急性扁桃炎です。

扁桃に白く膿が付着することもあります。咽頭痛、嚥下時痛、高熱を認めます。

治療は抗菌薬の内服を行いますが、炎症を1年に4，5回以上反復する場合、扁桃を摘出する手術が必要になります。

急性扁桃炎がより悪化すると扁桃周囲に炎症が及んだり（扁桃周囲炎）、膿瘍形成し、開口障害が出現します（扁桃周囲膿瘍）。

耳痛も認めることもあります。膿瘍形成しているときには穿刺や切開による排膿処置を行います。
また、食事が摂りにくい場合には、入院のうえ点滴加療が必要になることがあります。

疲労などで免疫力が低下すると扁桃炎を反復しやすいので、悪化させないために安静も大切です。無理は禁物です。